yumikonoaroma’s diary

ライター。アロマテラピーアドバイザー、ハーバルセラピスト。日常で感じるハーブやアロマテラピー、たまにヨガについて♡

ありがとうの願いを込めて...

もう気持ちがやっと落ち着いたので書けますが、長い闘病の末、義母が亡くなりました。
4年前に癌が見つかった時は、既にステージⅣの末期の直腸癌。既に転移が見つかり、希望こそないものの、手術、抗がん剤投与、痛み止めの、ひたすら西洋科学療法。
仕方ないのかもしれないですが、
義母が一番辛かっただろうし、義父、近所に住む旦那のお兄さん夫婦も、たくさん辛かったと思います。

私は遠方だったので、必ずしも満足のいくことはできなかったかもしれない。
家事など身の周りのお手伝い。痛い時はさすったり。
この時は、習っていて良かったと思うのが足のリンパマッサージでした。
初めは遠慮がちだった義母も、病状が進むうちに、足の浮腫みや冷えが酷くなりました。
ご老人や病気の方には柚子の香りが一番良いと聞いていたので、刺激のないよう、キャリアオイルに一滴だけたらし、足のトリートメントをしました。筋力もなくなり、冷え切った義母の足も、触って行くうちに、温かさが戻り、その日は気持ち良く眠れたと言ってもらえました。
数ヶ月訪問できない間に、病状は進み、会った時は既に浮腫みが酷く歩けない状態でした。
今までは冷えと筋力がない細い足が、浮腫でぱんぱんになり、寝たきりな上、これだけ足がコチコチでは、どんなに健全な人でも辛いのは当たり前の状態だと思いました。
その時は数日滞在して、リンパマッサージを毎日行いました。腹水もたまり、辛そうでしたが、リンパを流すと腹水も楽になるようで、やはり睡眠が良く取れたとのこと、顔色は良かったです。

正月明け、ホスピスに入りました。
余命宣告は既に受けていましたが、緩和ケアでは、抗がん剤の治療はなく、身体を楽にする治療やケアがなされましたが、これまでのような、弱った身体にただ、ただ、抗がん剤を与えることはなくなりました。
それを義母がどう思うかは別として、もう身体に酷な治療をしなくて良いことに私は安心してしまいました。
手も浮腫みがあり、またマッサージすると、声にならない声で、私の目を見つめて、
「ありがとう」と言ってくれた義母の顔を忘れることはできません。

訃報を聞き、駆けつけたときは、涙が止まりませんでしたが、泣く私を見て、泣き出す次女を見たら、母親である私が泣いては、と涙を引っ込めました。
そのあとは、主人の実家の慣習で壮大なお葬式が行われ、嫁として微力ながらわたわたと手伝いにならならい手伝いをし、悲しむ余韻がなくなってしまいました。

ひとつ、心強かったのは、あるお世話になっているセラピストさんのブログで、
人の死は、
「苦しみから解放され楽になる」と読み、
私なりに、義母はやっと楽になれたのだ、と解釈できたこと。
綺麗な義母の亡骸を見ても、
「おかあさん、楽になって良かったね」という言葉が一番に胸によぎりました。
そして、義母に感謝、感謝です。

喧嘩したり、嫌になったりなられたり、でも育児や自分の病気、人生の悩みにいつも厳しく温かい言葉をくれたのは義母でした。
夫の実家では、いつも家族間のフォローに経ち、おいしいご飯を作ってくれ、育児で疲れているだろうからと、私を休ませてくれました。

私は精一杯のエネルギーを義母に託し、そして義母にたくさん恩返しをしたかったし、できたつもりでいます。後悔なんかしたら、頑張って生きてくれた人に申し訳ないから、ただ、ただ、ありがとう、という気持ちです。

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写真は柚子のアロマオイル。
日本人に合った香りは、特にアロマの香りに慣れていない方にも、好かれる香りのようです。

家族も、自分も、いつかはいなくなります。
その日まで、後悔しないように、毎日に、ゆっくりでも、感謝、感謝です。

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